福井県の冬は気温が低く北西の風が強い日が続くことが多いので、なかなか釣りに行けるタイミングがないですよね。
そんな冬の間は一年間、酷使してきたリールをメーカーに預けてオーバーホールしてもらうのがオススメです。
みなさんは年に一度はオーバーホールに出していますか?
それではオーバーホールについてご説明していきます。
リールのオーバーホールとは?
リール内部は精密な機械なので、パーツの消耗によって少しずつ劣化していきます。そしてパーツの消耗、劣化が原因でお気に入りのリールに不具合が生じます。
そうならないようにメーカーに預けて、リールをリフレッシュしてもらうのがオーバーホールです。
メーカーで行われるオーバーホールのざっくりとした工程
まずは、リールを完全に分解します。
次に、各パーツをキレイに洗浄します。
古い油や汚れが落ちると気持ちがいいですね。
最後に各パーツをグリスアップしてから組み立てて完了です。
と、オーバーホールの流れはこのようなイメージです。
(*写真はイメージ画像です)
オーバーホールすることで、もちろん新品になるわけではないですが、
新品に近い状態になるため快適かつ末永く使えますよ!
と、ここで!
自分でオーバーホールがしたくなった方もおられるかもしれませんが・・・
ダイワの場合、ほとんどのリールはマグシールド搭載(磁気流体による防水機構)により、メンテナンスフリーとなっておりますので、
不具合が出た時や、定期的なオーバーホールはメーカーに依頼するのをお勧めします。
またラインローラーにオイルを挿すなどの基本メンテナンスは説明書を見て行いましょう。
シマノもダイワ同様、回転の滑らかさを生み出すために、精密かつ精巧に作られています。
また防水機構もしっかり精密になっていますので個人でのオーバーホールは避けましょう。
どちらのメーカーもアフターサービスでのオーバーホールを推奨しています。
それでは、簡単にオーバーホールの出し方についてお話します。
オーバーホールに出す流れについて
- 店頭に持ち込み、オーバーホールの趣旨を伝えます
- 修理依頼用紙に名前などを書き、リールをお店に預けます
- 店頭スタッフがメーカーへ発送します
- メーカー技術者がオーバーホールを行い、お店へ発送します
- 到着後に店頭スタッフは、お客様にオーバーホール完了の連絡を行います
- 店頭で料金を支払います
という流れとなっています。
大切なリールだからこそ、メーカーで年に1度はオーバーホールしてもらいましょう。
そして、
「でも、料金っていくらかかるの?」というご質問も多いので
ダイワとシマノの料金を紹介させて頂きます。
メーカーのオーバーホール料金
ダイワ
ダイワには3つのコース(スタンダードコース・プライムコース・おまかせコース)があります。一つずつ紹介していきます。
※パーツ交換が必要な場合は、こちらの価格にパーツ代が加算されます。
スタンダードコース
各部の清掃やグリスアップ等を行うコース
- スピニングリールのスタンダードコース→3,850円(税込)
- 両軸リールのスタンダードコース→3,630円(税込)
- 電動リールのスタンダードコース→4,950円(税込)
プライムコース
不具合を直しつつ各部の清掃やグリスアップを行うコース
- スピニングリールのプライムコース→4,400円(税込)
- 両軸リールのプライムコース→4,180円(税込)
- 電動リールのプライムコース→5,500円(税込)
おまかせコース
SLP(ダイワのアフターサービス)技術者がリールの状態を見て、最適なコースを選択するコースです。(当店では、こちらを選択される方が多いです。)
ダイワはSLP会員というのがあります。
こちらに登録すると、オーバーホール手数料20%OFF等のお得なクーポンも発行されます。ダイワのリールユーザー様には、お得なシステムです。
登録方法が分からない方や不安な方は、
フィッシングポイントのスタッフに申しつけください。
シマノ
シマノのオーバーホールには3つのコース(フルメンテナンスコース・スタンダードコース・スプールオーバーホール)があります。一つずつ紹介していきます。
※パーツ交換が必要な場合は、こちらの価格にパーツ代が加算されます。
スタンダードコース
各部の清掃やグリスアップ等を行うコース
- スピニングリールのスタンダードコース→3,960円
- 両軸リールのスタンダードコース→3,630円
- 電動リールのスタンダードコース→4,950円
フルメンテナンスコース
不具合を直しつつ各部の清掃やグリスアップを行うコース
- スピニングリールのフルメンテナンスコース→4,510円
- 両軸リールのフルメンテナンスコース→4,180円
- 電動リールのフルメンテナンスコース→5,500円
(ワカサギ・レイクマスターシリーズ→3,410円)
スプールオーバーホール
ドラグがおかしいと感じた時にスプールのみをオーバーホールするコース
- スプールオーバーホール→1,760円
オーバーホールでよくある質問
- 「いつ頃戻ってくるのだろう?」
- 「お店の人から言われた上限金額って?」
- 「どのコースが自分のリールに合うの?」と言う質問です。
一つずつ解説していきます。(*ダイワもシマノも基本は同じです。)
「いつ頃戻ってくるのだろう?」
→基本は各メーカーに到着してから約2~3週間です。お盆や正月等、長期休暇を挟む場合は約1ヶ月くらいかかります。
「店の人から言われた上限金額って?」
→この金額ならお金を出してもいいという金額です。それでは、シマノでオーバーホールを依頼する流れに沿って説明していきます。(ダイワも同じです)
上限金額について
上限金額内にオーバーホール料金が収まっている場合
調子がおかしいことを伝えてオーバーホールに出し、上限金額を5,000円にするとします。すると、パーツ交換が必要だったものの、オーバーホールの料金は4,800円だったとします。
この場合は、上限金額内に料金が収まっているので修理されて戻ってきます。
上限金額よりオーバーホール料金が上まった場合
上限金額を5,000円と設定していたが、オーバーホールの料金が10,000円だった場合はメーカーから見積書が発行されます。どこが悪くてなぜこの金額なのかが分かる書類です。
見積もりが到着したらフィッシングポイントのスタッフがお客様へ見積金額を伝えます。そのまま修理を依頼すると、リールは修理されて戻ってくるので10,000円の修理代をお店で払ってオーバーホール完了となります。
値段が思ったより高いとのことで断った場合
シマノは550円、ダイワは1,100円の見積書代がかかります。
見積書代とは、どこが悪いか判断の為、リールを完全分解して判断されます。
そのため断った場合は、その手数料がかかります。
そしてリールは修理されずに戻ってきます。
上限金額を書かなかった場合
シマノのスピニングリールは16,500円以上、電動リールは22,000円以上、両軸リールは16,500以上は自動的に見積書が発行されますが、この値段内なら修理されて戻ってきます。
ダイワの各リールは、上限金額無の場合、そのまま修理されて戻ってきます。
つまり、修理内容によってはメーカー価格に近い値段になる場合もあり、店頭に並んでいる価格を上回る事もあるのです。
そのため上限金額を設定することをオススメします。
どのコースが自分に合うかわからない場合でもご安心ください。
オーバーホールに出すと、メーカーの技術者の方が最適なコースを選択してくれるのでご安心ください。
シマノのスピニングリールを例に挙げて説明します。
例えば、巻き心地が悪いため、より細かくメンテをするプライムコースで出したとします。
ところが、軽い清掃で直る症状であった場合、プライムコースからスタンダードコースに変更され費用の負担が少なくなるのです。
また、予期せぬ異常が発見された場合でも上限金額内であればパーツ交換されて戻ってきます。
上限以上であれば見積書が発行され、修理するかを選択できる仕組みになっているため安心です。
それでは最後に
- 「オーバーホールに出したいけど、買ったお店じゃないからなぁ。」
- 「オンラインショップで買ったけどいいのかなぁ。」
という質問を受けることもありますが大丈夫です。
当店だけでなく、他店(通販含む)購入品であってもオーバーホールや修理の
ご相談を受け付けております。
(*ただし、初期不良によるクレームや初期不良による持ち込みは購入したお店でお願いします。)
オーバーホールのご依頼・ご相談はフィッシングポイントにて承っております。
有限会社フィッシングポイント
福井市八ツ島町31-601
TEL:0776-24-5005
URL:https://fishing-point.jp/
それでは、リールをリフレッシュして釣りを楽しみましょう!!